はじめに

紫外線カメラを用いた皮膚表層に存在するメラニン(しみの原因)の分布を解析する方法のほかに、ヘモグロビン(赤みの原因)や、毛穴、シワの深さも瞬時に計測できるワンショット皮膚表層多角的解析器 アンテラ3Dが、アイルランドのダブリンにある会社 ミラベックス社から発売されて1年が経ちました。当社では船橋ゆーかりクリニックのご協力を得て、アンテラ3Dの優れた解析機能をご案内し、皮膚科や形成外科など医療分野だけでなく、化粧品など開発を行っている会社にも広めたいと思い、日本総代理店のガデリウスメディカルと提携を結び、アンテラ3Dの詳しい使用方法や注意点、応用方法などをご案内しています。

機器の構造

2つから構成されています。
1. 計測器 本体+電源コード、USB接続コード
2. ソフトウエア

解析ターゲット

皮膚表層の解析ターゲットは3つです。
1. 茶色のメラニン色素
2. 赤いヘモグロビン
3. 高低を表す凹凸

antera.jpg

左上 アンテラ3D本体、右上計測中は各色のLEDが高速で照射されます。
下 左からメラニン、ヘモグロビン、毛穴としわ



antera (1).jpg

(1) 従来の方法 紫外線カメラによるメラニン色素の測定


antera (2).jpg

(2) 従来の方法 シリコンレプリカ鋳型を用いた毛穴と小じわの三次元計測



antera (3).jpg

(3) 上 紫外線カメラ画像
下 アンテラ3Dによるメラニン解析画像の比較


antera (4).jpg

(4) 毛穴の比較 従来法より広範囲が計測でき、精度が向上しています。




antera (5).jpg

(5) 小じわの比較 従来より広範囲が計測でき、精度が向上しています。


antera (6).jpg

(6) しみの光治療の経過です。徐々に薄くなってくる様子がメラニンの変化からわかります。




antera (7).jpg

(7) 自動的に同じ領域を選んで比較し、グラフに表示でき、よりわかりやすくなります。


antera (8).jpg

(8) トラネキサム酸とグリシルグリシンのイオン導入の結果です。メラニンが薄くなっていることがわかります。同じ領域を自動的に選んで、グラフで視覚的に比較できます。




antera (9).jpg

(9) トラネキサム酸とグリシルグリシンのイオン導入の結果です。毛穴が浅くなっていることがわかります。同じ領域を自動的に選んで、グラフで視覚的に比較できます。


antera (10).jpg

(10) 法令線に対するヒアルロン酸注入治療の経過です。浅くなっていることがわかり、同じ領域を自動的に選んで、グラフで視覚的に比較できます。




antera (11).jpg

(11) 眉間のしわに対するボツリヌス注射の経過です。しわがよらなくなっていることがわかり、同じ領域を自動的に選んで、グラフで視覚的に比較できます。


antera (12).jpg

(12) アンテラ3Dの利点、問題点をまとめました。